全国犯罪被害者の会(通称「あすの会」)会員の岡本さんが講演
5月10日、特定非営利活動法人(NPO法人)「長崎被害者支援センター」による巡回講演が,本校体育館で行われ, 犯罪により被害を受けた方々の置かれている立場や心情を理解し,犯罪被害者等の人権について学びました。
講師の岡本さんは,20代だった1994年2月,同僚女性をめぐるトラブルに巻き込まれ,
自分とは無関係の男性から引火性の強い燃料をかけられ,火をつけられ大やけどを負いました。その後,リハビリを経て社会復帰した後も周囲の噂や偏見に苦しみ,家族も一時は崩壊状態になったという体験談を語ってくれました。
「加害者の権利は法で守られているが,被害者には公的支援などまったくといってなかった」というご自分の経験をもとに,「理不尽な犯罪は本人だけでなく, 周囲の人も傷つけることを知って欲しい。そして,間違った人生を歩まないように」と生徒たちに強く訴えかけられました。
生徒たちも真剣に受け留めるくれたようで, ある生徒は「どんなに頑張っていても, 大変なことに巻き込まれることだってあるということを改めて感じた。自分や家族,友人を守るため,そして加害者にならないためにも,自分の良心に従って,犯罪の道に踏み込まないように生きていきたい」と感想を述べてくれました。
このたび講演会開催の機会を頂きました特定非営利活動法人(NPO法人)「長崎被害者支援センター」及び長崎県警察本部に心から感謝いたします。