第32回九州地区学校図書館研究大会に参加
内容は以下の通りです。 |
事業部実行委員として大会に参加して
長崎南山高等学校
図書主任 中島 寛
◆はじめに
実行委員として今回の大会運営に参加させていただき、ご苦労をされた事務局をはじめ、各部の方々に大変失礼な言い方で恐縮であるが、私個人の感想は「非常に楽しかった」の一言である。大会当日までの1年間充実した時間を過ごすことができ、このような機会を与えてくれた方々に心から感謝したい。
◆事業部の仕事内容
大会1年前の8月、長崎東高図書館で最初の事業部の本格的な打合せ会が行われた。内容は全国大会「びわこ・くさつ大会」のビデオを見ながらの勉強会。会場スタッフの動きや表示案内、立て看板、司会進行、必要機材・・・をビデオでチェックし、我々事業部の仕事として必要なことは何かを、まさに手探りで見つける状態であった。その後、話し合いを重ね、仕事内容が明確になったのはそれから半年後のことである。事業部副部長の藤田先生(東長崎中)のご尽力により、事業部の仕事内容が細かく明記されたマニュアルおよびタイムスケジュールが完成し、それぞれの実行委員の役割分担が明確化された。
◆業務内容は大きく以下の4部門にまとめられた。
- 会場係 〔大学との連絡確認、機材準備、使用部屋一覧作成、掲示物関係、垂れ幕関係、 PC 、プロジェクター及び周辺機器準備確認、案内図作成、業者との連絡、机・椅子などの確認及び準備運搬、無線機準備など〕
- 進行運営係 〔司会者、講演者との連絡確認、進行表作成、会場設営計画作成、登壇者配置計画、放送機材調整など〕
- アトラクション係 〔長崎北保育園との連絡、必要機材確認、進行表作成など〕
- 図書館を語る集い係 〔大学生協と連絡確認、メニューの確定、進行作成、会場設営計画作成など〕
これらを更に細かく、事業部の実行委員1人ひとりが担当し、責任の所在を明らかにすることで業務運営がスムーズに進行できた。また、大学や他の部との交渉役を一元化し、メールでの連絡を徹底することで作業の効率化が進み煩雑な業務においても意見の集約が比較的スムーズに行われた気がする。
◆大会当日
大会会場に入り設営の段階になると、これまで気づいていなかった問題が次々と発生し、前日の夜遅くまで事務局の方々とともに対応に追われた。
大会当日には機器類のトラブルが予想通り発生した。あらかじめ不測の事態に備え、コンピューター関連の業者に内々に応援依頼をしていたため、その多くは本番前に解決することができたが、解決できず発表者に迷惑をかけた部分もあり大きな反省点となった。それにしても当日スタッフの方々が、協力して本当によく動いていただいたことに心から感謝している。
◆反省点(総括)
事業部の実行委員として、私個人が感じた反省点は以下の通りである。(細かい点は省略)
- 大会会場での細かい打合せが十分にできなかった。
- 全ての機器類の動作確認が間に合わなかった。
- 会場における参加者の流れについてのシミュレーションが不十分であった。
- 他の部との連絡確認作業に不十分な点があった。 ・・・・など。
◆おわりに
今回の大会テーマ「『子どもたちに夢を!』ひろげる つなげる学校図書館」ということを今あらためて考えてみたとき、この大会を運営準備してきた実行委員1人ひとりにおいても、学校図書館を見つめ直す素晴らしい機会となったのではないかと思う。事務局を中心にゼロから手探りでこの大会を創り上げてきた過程は学校図書館を創り上げていく情熱に通ずるところがあるようにも思える。また、実行委員として運営に参加する中で、図書館に関わる多くの人たちとの出会いがあり、そして、その輪が新たな学校図書館のネットワーク構築の一助となりうることも素晴らしい副産物である。今後はこの大会を通してそれぞれが感じたこと、学んだこと、考えたこと、新しい情報をそれぞれの図書館運営にどう活かすかが問われていく。
学校図書館の意義や真価が問われる昨今、現場の職員が一致団結し、子どもたちの未来を明るくするような学校図書館を創ることが求められる。その意味においても、今回のような大会をより充実させ、図書館に関わる人々の輪を「ひろげ」て「つないで」いくことは益々重要になってくるのではないかと感じた。
最後に、この大会の運営の企画から大会終了後の総括までを担当された事務局の方々に心から御礼申し上げます。