平成17年度 長崎県高等学校文化連盟総合文化祭
「第1回総合開会式」
今年度から毎年実施されることになった総合文化祭の「第1回総合開会式」のステージ部門に , 「図書専門部」が参加し,活動報告を行いました。今回は県南地区の4校が代表として,各校の図書館の紹介や図書活動についてプレゼンテーションを行いました。各校3分という短い持ち時間の中で,それぞれが工夫を凝らして自分たちの図書館や図書活動について表現することができました。
また、県北地区を中心に展示部門にも参加しました。各校がそれぞれデジタルカメラで撮影した自分たちの図書館の風景や県北地区、清峰高校の読書活動についても展示しました。限られた時間の中で準備を進めてきたこともあり,反省点もたくさんありますが、代表校の図書部員、図書委員の生徒が本当によく協力して取り組むことができたと思います。県南地区代表校では,この発表の準備にあたりお互いの図書館を見学した学校もありました。準備は大変でしたが各校の図書部員,図書委員の交流にもつながり,また自分たちの図書館を見つめ直す良い機会になったのではないでしょうか。
今後も更にお互いがよい刺激を受けながら読書活動をより高いレベルのものに発展させていきたいと思います。
(長崎南山高等学校 図書主任 中島)
◆「図書専門部」として参加して ?初舞台への挑戦?
長崎南山高等学校 図書主任 中島 寛
今年度誕生したばかりの「図書専門部」として、総合開会 式のステージ部門と展示部門に参加させていただいたのだが、今振り返ってみるとこの経験は非常に有意義であり、また高校文化連盟の「専門部」としての責任を痛感したものとなった。 今回はステージ部門を県南地区が、展示部門を県北地区が担当して準備にあたった。その準備過程そのものがまさに手探り状態であり、私たち「図書専門部」としての活動の方向性そのものを真剣に考えるきっかけともなった。 「『図書専門部』っていったい何をするの?」という多くの声が聞こえてくる中、私たちがステージでそして展示で見る人に何を伝えることができるのか・・、そして何を表現することができるのか・・ということからスタートした。
「図書専門部」は「ライブラリーフェスティバル」という図書部員、図書委員による研究大会を軸に、広報紙コンクールや意見交換会、交流会などを通じて自分たちの学校の図書館が学校の中、また地域の中で魅力的な空間になるようにという趣旨で発足された。その趣旨を踏まえて、今回は参加者に、私たちの専門部を広く知ってもらうことを柱にステージと展示で自己表現することになった。具体的には各校の図書館が今どのような場所であるのか、また図書部員、図書委員が日頃どのような活動を行っているかを限られた時間と空間の中で表現するということである。
ステージ部門は県南地区の代表4校(長崎西高等学校、長崎明誠高等学校、純心女子高等学校、長崎南山高等学校)がそれぞれの学校の図書館を自分たち独自の視点で紹介した。準備にあたりお互いの図書館を見学し、図書部員、図書委員の交流を更に深めた学校もあった。それは自分たちの図書館の魅力を再発見したり、他校の活動を学んだりする素晴らしい機会にもつながった。その結果、各校3分間という短い時間の中で、それぞれが工夫を凝らして自分たちの活動の報告や図書館の紹介ができたのはないかと思う。そして、学校の図書館が今まさに生徒たち自身によって、熱い空間として動き出したことを参加者に少しでも伝えることができたのではないか。
展示部門は県北地区の清峰高等学校が中心となって準備を進めた。各校図書館の写真や広報紙をはじめ、様々な図書活動の様子がわかる楽しい展示となった気がする。他の専門部の素晴らしい作品展示には遠く及ばないが、専門部の中にこれまでにない新しい形の展示の在り方を提案できたのではないか。そしてなにより見てくれた一人ひとりに学校の図書館の存在をアピールするきっかけになったと思う。
今回の総合開会式のテーマは「 birth?生命の翼」。産声をあげて誕生したばかりの私たち「図書専門部」は「生きる」意味を考えたり、そのヒントをつかむことのできる「一冊の本」と出あえる素敵な空間「図書館」に活力を与える存在である。そして、その活動や取り組みそのものがまさに「作品」といえる。
高校生一人ひとりが創り上げてきた今回の「総合開会式」もその過程において素晴らしい創造の輪が広がった。生徒一人ひとりが創り出すことの素晴らしさを、そしてそれを育てていくことの楽しさを感じながらこの総合文化祭全体を成長させてほしい。